この案件、なんとかメドがみえた

土曜日・日曜日は休むわけでもなく、遊ぶでもなく、ただ鑑定評価の作業をしていました。その甲斐あり、今日で評価書のドラフトができました。進めていたのは新規家賃の評価です(新規家賃に対して継続家賃という賃料概念がありますが、ここでは割愛)。家賃と聞くと簡単そうに思われるかもしれませんが、価格の評価よりも作業量は多くなります。マニアックですが、新規家賃の評価には①積算法、②賃貸事例比較法、③収益分析法という3つの評価手法があり、実務上①と②の手法を使うことが多いです。

家賃の鑑定評価手法のはなし

大変なのは①の積算法という手法で、仮に求めたい家賃が5坪の小さな部屋だったとしても一旦全体の土地・建物の価格を出さなければなりません。一棟の建物と土地がどれだけ大きくてもです(土地は例外ありますが)。一棟の建物と敷地の価格を出した後に、家賃を求めたい部分の価格を求めて、更に必要諸経費や利回りを査定して賃料を求めていく、そんな流れです。家賃は価格に比べれば安いわけで、簡単に評価できそうな印象を受けるかもしれませんが実はそうではないんですね。